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映画 彼らが本気で編むときは、

愛はいつもちょっとずれていて、でも私たちはそれに育まれている


ずっと安心した気持ちで見れました。淡々と、とある非日常を切り取っているから。
トランスジェンダーも、小学生も、シングルマザーも、愛も憎しみも、およそなんの優劣もなく、画面に映されている。

でも、いろんなドラマがあって、
飽きずに最後まで観れました。
ちょっと笑えるシーンも、自然なペースでやってきた。

気分的にセンセーショナル(≒エモーショナル)なものを享受出来そうになかったので、満席御礼のララランドを横目に、こっちのチケットを買っていました。ララランドも絶対観たいけど、そのコンディションではなかった。

ゆる〜っと過ごしたい方はぜひぜひ。


(以下ネタバレ注意)
ーーーーーーーー

ともちゃんと、その友達との関係性が、すぐ仲直りするのがとっても小学生のそれでリアルで、でも二人がクラスで弄られるのだって、みんなはエンターテイメントを欲してるだけで、(だって個人的なうらみじゃない)、そういう無邪気さまで含めて、それを嫌だと受け止めるのも含めて、フレームに入っていたから、だからリアルだった。程度の差こそあれ、大人同士の関係だって、そんなところあるよね。価値観が入ってないってことが良かった。

病院でコインを渡すシーンの、ともちゃんの大げさな言い方は、ああ小学生だ、って妙にしっくりきた。

なんのシーンかははっきり覚えてないけど、最後の1時間くらいは涙が乾かなかったと思う。なんの感情かはよくわからないんだけど。とものおじさんの部屋、好きだなぁ。りんこさんが働く介護施設のシーンも、どれも好きだなぁ。

あとあれ、3人でピクニックのとき、りんこさんが自転車を全速力で漕ぐの、その時の声が、ありのまま以外のなにものでもなくて、ありのままでいられる居場所があるってこと、あとからじわじわボディブローみたいに効いてきた。そんな居場所の、あたたかさと幸せ。

映画館を出た後に、1時間くらい目を冷ましたいたので、その間にぼんやり考えていて、私なりにこの映画から感じたもやもやを考えていました。

一番最後のお手製おっぱい。

ともがそれに手を伸ばす、そこで終わり。映画館の中では「ほぇ?」ってなったけど

りんこさんは、はじめから、ともちゃんの保護者として、お弁当作ったり、お話をたくさんしたり、ゲームをしまってって叱ったり、お友達と一緒に遊んでくれた。

それらはすべて一般的な、「理想の保護者」で。それは子供目線からしても、他から見ても。極端なことを言えば、他の誰でも、りんこさんがともちゃんにしてあげたようなこと、マニュアルのようなものがあれば、出来るのであって。りんこさんの愛情をともちゃんにしっかり伝えてはいたけど、必ずしもりんこさんでなくても良い、代替可能な愛の形だった。

でもこの突然のおっぱいは、全く的外れだった。おっぱいが無いことを特に気にしてもいないともにとっては。いや、広く一般的に、奇行とすら。

まるでズレている愛情。

でもこのズレている愛情表現は、りんこさんにしかできないもので。

ともにとっては、りんこさんからしか、貰えない愛の形。

そう思ったらせっかく冷えてきた目がまた熱くなってくる。

思い返すと、りんこさんのお母さんも、ちょっとズレてた。たぶん女の体で産まれた女の子を、恐らく全て憎んでるし、でもそうやってズレているのは、他でもないりんこさんへの愛情からくるズレであって。

とものお母さんだって、本当はとものこと、自分の子供だって、自分で育てるって意識があるのに、愛情が形にならなかって、たぶん毎日のコンビニのおにぎりとカップみそ汁が彼女なりの愛だった。家出しても、最後は迎えに来るのが愛だった。ともには受け止められなかったけど。

とものお友達のお母さんもそうだよね。普通が一番良いと思ってるから、普通の枠の中に、必死に我が子を押し込もうとしている。

なんか言いたいことと若干ずれてきた気がするけど、星の王子様でキツネが王子様に、

「I can't play with you. I'm not tamed.」
飼い慣らされてないから、キミとは遊べないよ

って言ったり、

目の前のバラはバラでも、自分が世話したバラではないことを王子様が理解したり、

なんかそういうことと、繋がってると思うのですが、

愛はいつもちょっとずれていて、でも私たちはそれに育まれている

って強く、感じました。

ともは、おっぱいの意味を、今までのやりとりから、年を経るごとに深く理解していけると思う。おっぱいへの珍妙な反応が、受け止めようとしている、それで。

で、受け止められないものを、そのままにしなくてもいいこと、お母さんに気持ちをぶつけることで、少しお母さんの愛の形が変わったことも、きっとなんとなく、わかっていくんだ。愛情は変わらないけど、変えられる表現もある。

すべての、なんでうちはこうなの?って思いが、いつかうちだからこうなんだ、って愛しさになれるように。

その人が持つズレを、愛せるように。


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最後までお読み頂きありがとうございます。
いつもちょっとだけ、と思ってダラダラ書くと結構な分量になっちゃう(゚ω゚)

あーこれは、ほんとに個人的な都合なんだけど、映画で新しい音楽とかソングに出会うのが本当に好きだから、なんかそこが勿体無かった…。別にこの作品に限らず、この世界の片隅に、とかもそうだったし、そういう流行りなのかなぁ…。コスト、浮くのかなぁ…。

なんか去年の暮れ頃から、見たい!!って思う映画ばかりなのですが、私特の豊作ですか( ˘ω˘)数年前とか、広告見るだけではあまり興味湧くものがなかったのだけど、気になる映画が多すぎる!夏頃には最果タヒさんの詩集原作の映画あるしおすし!( ˘ω˘)
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